僕はおるけ  皆さん初めまして。 ぼくは小出といいます。 技術系の専門学校一年生です。 秋田の小さな町から上京してやっと一年近く経つところです。  お金がないので証券関係の出版社でアルバイトをしています。  僕の仕事は電話営業で、新しい会員を獲得すると、振り込まれたお金の一割が自分の給料に上乗せされるというものでした。インチキ投資顧問会社です。  そこで、ぼくは人生の転機を迎えてしまいました。  お金がなくてアパート代も滞納しがちな僕を、バイト先の専務の三田さんが見かねて自分のマンションに一部屋あるから住めと言ってくれたのです。渡りに舟でした。僕は決して多いとは言えない荷物を三田さんのマンションの、僕に貸してくれる6畳間に運び込みました。これで家賃ともおさらばだ、と喜びました。  荷物を運び込んで一息ついていると、三田さんがマンションに帰ってきて、満足そうな顔で笑ってこう言いました。 「小出、焼き肉食いに行くで」  その時は三田さんってなんていい人なんだろうと思いました。三田さんはマンションの外でタクシーを捕まえると、六本木の焼肉店まで僕を連れて行ってくれました。  僕なんかにはとても入れないような高級店です。三田さんは僕に好きなもん頼め、と言って、自分は生ビールとカルビを注文しました。   僕はメニューを見てもよく分からないので、なるべく安そうなものばかり頼もうとしたのですが、三田さんが、もっとええもん食わしたる、と言って一皿二千円はする肉を五人前頼んでくれました。  目の前で肉がじゅうじゅう焼けていくのを遠慮しがちに食べていると、三田さんがこう言います。 「小出には頑張ってもらわなあかんからな。どんどん食え。まだ注文したるぞ」  そして三田さんは、 「ふふふ」 と笑って僕をじっと見つめました。でもその時は、肉がおいしいので夢中で食べることしかできませんでした。  三田さんは50歳ぐらいで、ちょっと太っています。だからかもしれませんが、自分ではほとんど肉を食べずに、僕にばかり食べさせてくれました。  一時間ぐらい食べ続けて、すっかり満腹になりました。僕が 「ごちそうさまでした」 と言うと、三田さんは 「もうええんか?」 と尋ねてきて、僕がはいと答えると、 「そんなら行くで」 と言って勘定を済ませてくれました。見ると、二人で二万五千円分食べていました。僕は、お昼ご飯にそんなにお金を使う三田さんはすごいなあと思いました。さすがに専務さんだけのことはあります。  インチキ投資顧問会社では、電話営業して、株の素人を騙してお金を巻き上げているので、三田さんの月給は500万円ぐらいあるらしいです。  僕は営業が下手なので、月に15万ぐらいしかもらっていません。ある株が値上がりするから、今の内にうちの会員になって儲けませんか、というのが基本的なトークなのですが、なんだか罪悪感があってうまく喋れないのです。  焼き肉屋を出ると、三田さんはまたタクシーを止めて、今度は新宿へ行くように運転手さんに言いました。  「今日は楽にしててええで、小出」  新宿二丁目にタクシーが着くと、三田さんは慣れた様子でホテルに入っていきます。僕はホテルに何の用事があるのかなと思いながら着いていきました。 ホテルのフロントはちょっと変わっていて、カウンターに20センチほどの窓が開いていて、そこから鍵を渡してもらうようになっていました。  僕は三田さんが昼寝をしたいんだと思って、一緒にエレベーターに乗って三階の部屋までいきました。  部屋に入ると、三田さんはお風呂にお湯を張り始めました。ああそうか、焼き肉臭くなっているからお風呂に入るんだなと思って、僕はソファーに座ってテレビを付けました。 テレビのチャンネルをいじっていると、変な番組をやっていました。よく分からないんですが、プロレスかと最初は思いました。男の人が二人で裸になって相手を押さえ込もうとしているのです。 でもなんだか変です。テレビの二人は筋肉質で、それはいいんですが、素っ裸になって写してはいけないところがきれいに写っています。  じっと見ていると、二人はなんとキスを始めました。同時にお互いのちんちんを握ってこすり合っています。ふと気付くと、三田さんもソファーにやってきて座ってテレビを見ていました。  「小出、こんなん見るの始めてか?」 と尋ねられたので、  「はい、見たことがありません」 と正直に答えました。すると三田さんは  「ふふふ」 と笑って服を脱ぎ始めました。お風呂に入るみたいです。目の前で素っ裸になられて驚きました。  三田さんのちんちんが大きくなっていたのです。三田さんは 「先にはいっとるで」 と言ってお風呂へと姿を消しました。僕は他にすることもないのでテレビを見続けました。  するとしばらくして、お風呂から僕を呼ぶ声がしました。 「小出、背中流してくれへんか」 僕は 「はい」 と答えると、浴室に入りました。すると三田さんは、 「服が濡れるがな。おまえも脱いでこんかい」 と言います。  それもそうだと思って僕も一回浴室を出てから服を脱いでまた三田さんの待つ浴室へ入りました。  三田さんはお風呂で浴槽につかっていました。すると三田さんが、 「おまえもはいらんかい」 というので、僕もシャワーで軽く体を流してから浴槽に入りました。  三田さんが 「こっちへこんかい」 と言って僕の手を握って引っぱりました。僕はちょうど三田さんに後ろから抱かれる格好になりました。  男同士で昼間からホテルのお風呂に入るのは初めてです。ふと気付くと、お尻に三田さんの大きくなったちんちんが触っています。 僕はここへ来て始めて、僕の体が求められているんじゃないかと思いました。いわゆるホモです。  「三田さん、僕に何をするつもりですか?」 と聞いてみました。すると三田さんは  「野暮なこと聞くなや。もう決まってるやないか」 と答えました。  そして三田さんは後ろから手を回して僕のちんちんを触り始めました。ちんちんの先をなでたり、皮を握って前後にこすったりしています。  すると、意に反して僕のちんちんは大きくなり始めました。だんだん気持ち良くなってきたのです。そこで三田さんが、  「小出、気持ちええか?」 と尋ねるので、僕は思わず 「はい、気持ちいいです」 と答えてしまいました。三田さんはまた、 「ふふふ」 と笑うと、 「よし、上がるで」 と言ってお風呂を出ました。二人でタオルで体を拭きながら三田さんが言います。 「小出、好きやった」 僕は驚いて、思わず赤くなってしまいました。 体を拭き終わったので、三田さんは僕を抱きかかえるようにしてベッドへ連れ込みました。二人とも裸でベッドに入って、まず三田さんは僕に激しくキスをしました。    ああ、僕のファーストキスが男に奪われた、と思うまもなく、三田さんは僕の乳首を舐めています。くすぐったいような気持ちいいような感じがして、さっきから大きくなったままのちんちんがひときわ硬くなりました。  それから三田さんは、僕の硬くなったちんちんをなんと口で咥えたのです。すごくいい気持ちがしました。  三田さんは僕のちんちんを咥えながら同時に乳首もいじっています。すっかり気持ち良くなった僕は、 「三田さん、もう出ます」 と言いました。すると三田さんはちんちんから口を離し、 「小出、交代や」 と言いました。  部屋を貸してくれて、焼き肉もおごってくれる三田さんの頼みです。断れませんでした。僕はおずおずと三田さんのちんちんを咥えました。 「小出、歯があたらんようにしてくれ」 と三田さんが言いました。僕は言われたとおりに歯が当たらないように三田さんのちんちんを咥えて舐め続けました。三田さんが 「ええで。小出。そこや、そこがわいの感じるところや」 と言って僕の頭を押さえつけてちんちんを深く咥えさせました。舐め続けていると、三田さんが 「一緒にするで」 と言って、お互いのちんちんを咥え合う姿勢になりました。  僕のちんちんはさっき爆発寸前だったので、もうすぐにも出そうでしたが、三田さんはなかなかいかせてくれません。いきそうになると口を離して玉を舐めたりしています。僕も一生懸命三田さんのちんちんを咥え続けました。 「小出、もっと吸うてくれ」 と三田さんがいうので、僕は三田さんのちんちんを強く吸いました。 「ああ、ええで、小出、わいいってまうぅ」 と言って、三田さんはまた僕のちんちんを咥えました。  お互いちんちんを咥え合っていると、僕も三田さんも一緒にいってしまいました。  僕の口の中に三田さんの精液がいっぱい入ってきました。三田さんの口にも僕の精液がたっぷり入りました。  三田さんは尿道をしごきあげるようにして僕の精液を吸い尽くしています。それで僕も同じことをしました。  精液の味を知ることがあるなんて思いもしませんでした。甘ったるいような、苦いような不思議な味がしました。  それから、お互い口の中に精液を入れたまま三田さんと僕は同じ方向に寝て抱き合いました。キスをしたらお互いの精液が混じり合って口の中いっぱいになりました。唇を離すと、三田さんは二人の精液をゴクリと飲みました。そしてこう言いました 「小出、お肌にええらしいで」 なんのことか分からずにいると、 「分からんやっちゃな、飲んでもええんやで」 と言うではありませんか。  僕は意を決して二人分の混ざり合った精液を飲みました。そしたらまた三田さんが僕にキスをしてきました。  小太りの三田さんと抱き合うとちんちんが触れあってさっきの快感が蘇ってきました。僕はまた立ってしまいました。   それを敏感に感じ取った三田さんは、ベッドの下の方へ動いていくと、また僕のちんちんを咥えました。  僕はまた気持ち良くなってきました。その日は合計5回も三田さんにいかされてしまいました。  さて、僕は前に書いたとおりインチキ投資顧問でバイトをしています。僕は三田さんといっしょに住んでいるので、なにかと用事を言いつけられることが多いです。三田さんと仕事をしているフロアが違うので、よく電話がかかってきます。大抵他の人が取るのですが 「小出おるけ」 と聞くらしいです。 毎日毎日そういう電話がかかってくるものだから、とうとう僕のあだ名が「おるけ」になってしまいました。バイト仲間が 「おるけ、好きやった」 とか、 「おるけ、吸うてくれ」 とか言って僕をからかうのです。  どうして三田さんと僕のことがばれたんだろうと思っていましたが、みんなはあくまで冗談で言っていることが分かってほっとしました。  友達の中でもひどいのが白川君という人で、この人は、 「おるけ、わいのおるけ。吸うてくれ。そこや、そこがわいの一番感じるところや」 などと言ってからかうのです。 ついには、「おるけブルース」という歌まで作って、 「わいはおるけの、夜のおもちゃや おるけがわいを,女にしたんや (せりふ) わいにも隙があったんや かわいいランジェリーで部屋におったわいにも おるけがわいの豊満なボディに目をつけてるのにきづかへんかったんや おるけは健康な若い男の子や 無理もないで アヌスが痛かったのもわいのせいや あ〜あおるけおるけ、わいのおるけ〜  おるけおるけ、にくいおるけ〜  おるけおるけ、可愛いおるけ〜  夜が、またくる〜」 などと歌うのです。 このあいだは同じバイト仲間の女の子まで 「吸うてくれ」 と言ったので本当に参りました。  僕がやめてと言えば言うほどみんな喜んで 「おるけ、好きやった」 「おるけ、わいのおるけ」 「おるけ、わい今月ないんや」 「おるけ、わいぬれてもうた」 などと言うのです。 でも夜になると三田さんと吸い合っているのは本当なので、僕は赤くなってうつむくしかありません。  僕はホモになったんでしょうか?まだ女の子と付き合ったこともないのに、先にホモの洗礼を受けてしまったんでしょうか?。  あ、こんな話をしているうちに仕事が終わりです。今日も三田さんのマンションで一緒にシャワーを浴びて熱いキスをしてベッドで咥え合うんでしょう。  最近では僕は三田さんのちんちんを咥えるのが好きになってきました。僕はホモとして生きていくしかないんでしょうか?    わいのおるけ  わいは三田や。当年取って52才の男やもめや。腹は出てきたし仕事しかせえへんから運動不足や。ところが、ある日からわいにも運動が出来るようになったんや。  わいの仕事は投資顧問と金融や。投資顧問部門では出版もしておる会社や。世の中アホが多くていくらでも金が儲かってしゃあないで。  わいのマンションには「おるけ」いう若い男の子が同居してるんや。  わいがシャワー浴びてるときやった。おるけが自分も裸になって浴室へ入ってきたんや。わい、びっくりしてもうたわ。  おるけはいきなりわいの足下にひざまずくと、わいのチンポを咥えたんや。わい、何すんねんて叫んだんやけど、おるけはわいのチンポに吸い付いてはなれようとしいひんのや。  おるけのテクニックはたいしたもんやった。わい、あっという間にいかされてしもうたがな。  わい、風呂上がりにバスタオルを体に巻いておるけが風呂から出てくるんを待ってたんや。しばらくしたらおるけが素っ裸で風呂から出てきおった。  バスタオル姿のわいを見て目が怪しく光っとったんや。おるけはソファーにすわっとったわいを抱き寄せると、いきなりキスしてきたんや。  わい、もう覚悟せなあかんなおもてされるがままになってもうた。おるけは痩せとるのに馬鹿力でわいをお姫様だっこしてベッドに乗せたんや。  もうこの時はなにされるんやろゆう気持ちが期待半分になってもうてたんや。おるけはさっきの続きでわいのチンポを咥えて舐め回し始めおって、体を180度回転させてわいの顔にチンポを押しつけてきたんや。  わいもつい勢いでおるけのチンポを咥えてもうた。わいがおるけのチンポの先を舌先で押すとおるけも同じことをしおる。  わい、すっかり気持ち良うなってもうて、夢中でおるけと咥えおうた。そうこうしてるうちに、おるけとわいは同時にいってもうたんや。  これで終わりかおもたら、今度はおるけはわいを俯せにさせて、まだビンビンにたっとるチンポをわいのアナルへ差し込んできたんや。いつの間にかわいのアナルにはローションが塗られてたんやな。  ぐいぐいぐいっとおるけのチンポがわいのアナルに押し入ってきて、わい、感じてもうた。声が出てもうた。 「あふーん。あふーん」 恥ずかしい声や。 おるけはそれを聞いてますます激しゅう腰を振りおった。チンポをアナルに入れたまま、おるけは手を伸ばしてわいのチンポを強く握りおったんや。わい、死ぬほど感じてもうた。 「おるけー!わいいってまうでー」 わいは叫んだんや。 おるけはそこで動きを止めて、意地悪にわいを焦らしおったんや。そしてわいの耳を噛んで 「動いて欲しいの」 と聞きおったんや。  わいが恥ずかしゅうて黙ってたらおるけもわいの中に入ったままタバコを吸い始めたんや。わい、どうしてもいきとおなって、 「おるけ、もう少しやさかい動いてんか」 言うてしもた。  おるけはタバコを乱暴に消すと、またわいのチンポを握って刺激しながら腰を振り始めたんや。  わい、すぐにいってもうた。おるけもわいの中に精子を放って体を震わせたんや。  快感と恥ずかしさの余韻で動けんわいを置いて、おるけはチンポをわいのアナルから引き抜くとシャワーを浴びに風呂に入ってもうた。  いったあとぐらい優しゅう抱いて欲しいやないか。意地悪なおるけや。憎いやっちゃ。そして可愛いやっちゃ。  それにしてもおるけがわいをねろてることに気がつかんかったんはわいのミスや。  おるけは健康な若い男の子や。わいのボディに目が眩んだとしてもしゃあない。わいにも隙があったんや。  おるけ、わいのおるけ。これからもずっと一緒やでー!わいを捨てんとってなあ。おるけ、わいのおるけ、そしておるけのわい。    おるけと三田さん  白川です。おるけと三田さんのことについて書こうと思います。おるけ事小出君は、田舎から出てきてお金がないので僕と同じインチキ投資顧問会社でバイトをしていました。 僕が報奨金を入れて月収70万ぐらいなのに、おるけはトークが下手で、毎月15万ぐらいしか貰っていませんでした。  そんなおるけがおるけと呼ばれるようになったのは僕の冗談からです。三田さんがしょっちゅう 「小出おるけ」と電話してくるので、僕が最初に小出君をおるけと呼ぶようになったのです。この冗談はフロア全体にすぐに広がって、男のバイトだけのみならず、女の子まで小出君をおるけ君と呼ぶようになってしまいました。  僕は危ない冗談が好きなので、そのうち、三田さんの低い声をまねして、 「おるけ、好きやった」 「おるけ、吸うてくれ」 などと冗談をエスカレートさせていきました。  一つには、小出君が住む所がなくて三田さんのマンションに同居し始めたので、あの二人が出来ていたら面白いなと思って考えついた冗談でした。  おるけは「おるけ」と呼ばれることをすごく嫌がっていました。当然です。その呼び名の後には必ず 「おるけ、好きやった」 とか、 「おるけ、吸うてくれ」 などというギャグが入ってきたからです。  冗談はどんどんエスカレートしました。三田さんとおるけが冬山に登って遭難し、テントの寝袋の中で裸で抱き合っていたとか、二人が船に乗っていて難破して無人島で暮らしていたとか、毎晩二人がちんちんを咥えあっているとか、そんな事ばっかり言っていました。  もちろん、冗談のつもりだったのです。    僕はおるけ  小出です。僕は今朝珍しい起き方をしました。  一緒に住むようになってから三田さんが買ったキングサイズのベッドで裸のまま寝ていたんですが、夢の中に三田さんが出てきて、僕のちんちんを咥えているではありませんか。 あまりの気持ちよさに、ふと目が覚めました。すると、本当に三田さんが僕のちんちんを咥えていました。  「三田さん」 と声を掛けると、三田さんは僕のちんちんから口を離すと、 「なんや、おるけ、起きたんかいな。寝たままいかしたろうおもててんけどな」 と言います。 「でもゆうべもしたじゃないですか」 と僕がいうと、 「おるけ、勃っとったで」 と応えます。 僕はまだ19才なので朝立ちするのです。僕は赤面してしまいました。 「ええんや。健康な証拠や」 と言うと、三田さんはまた僕のちんちんを咥えました。  「じゅぼ、じゅぼ」 と嫌らしい音を立てて三田さんは僕のちんちんを刺激し続けます。僕はあっという間にいきそうになりました。   それを察したのか、三田さんは僕のちんちんを咥えるのをやめて、180度回転すると、僕の顔に大きなちんちんを押しつけて来ました。 咥えて欲しいんだなあと思って、僕は仕方なく三田さんのちんちんを咥えました。口の中でぴくぴく動いています。歯を当てないように注意しながら三田さんのちんちんを舐め回しました。最近すっかりちんちんを咥えることに抵抗がないようになってきたのです。  朝から男とちんちんを咥え会う人生が待っているとは思いもしませんでした。でも、何度も咥えているうちに三田さんのちんちんが好きになってきました。  僕は三田さんのちんちんを咥えながら、自分のちんちんがまた咥えられるのを感じました。凄く気持ちいいです。ため息が出そうですが、口には三田さんのちんちんが入っているので、鼻から深い息を吐きました。  僕がいきそうになると三田さんは刺激するのをやめて、太ももや玉を舐めます。そうやって何度もなんども焦らされているうちに、僕も一生懸命三田さんのちんちんを舐め回していました。  男同士でちんちんを咥え合う。こんなエッチなことはありません。  凄く気持ちいいし、僕の中に三田さんを好きな気持ちが膨れあがってきます。  三田さんがいきそうになったのが分かったので、僕も三田さんのまねをして焦らしました。 三田さんの玉を舐めたのです。三田さんのちんちんの回りは僕の唾液ですっかり濡れています。ぐちょぐちょです。  今日は思い切って三田さんの肛門を舐めてみようと思いました。最初は肛門を回りから舐めて三田さんが声を出すのを待ちました。そのうち、 「おるけ、そこはあかん。あかんけどええ。ええけどあかん」 などと三田さんが譫言のようなことを言い始めました。   僕もいきかけていたので、三田さんが口を離してくれたのが好都合でした。   「ああん。おるけ。わい、感じてまうー」 と三田さんが叫びます。  それから、三田さんも僕の肛門を舐め始めました。  凄くくすぐったいような感じがして、声が出てしまいました。  そのうち、三田さんは僕の肛門の回りを唾液で濡らすと、舌を固くして僕の肛門に差し込んできました。  肛門の中に舌を入れられて、僕はかつて味わったことのない快感に震えました。三田さんが僕の肛門を舌でかき回しているうちに、僕の肛門はすっかり開いてしまって、中のウンコまで三田さんは舐めています。 「おるけ、ゆうべ一緒に食べたカレーの味がするで」 と三田さんが言います。 「舌に昨日のカレーのラッキョウが乗ってきたがな。わい食べてまうで」 と言うと、三田さんは僕の、ウンコに限りなく近いラッキョウを本当に飲み込みました。  これで僕も立派な変態の仲間入りです。  女の子と付き合いたいという気持ちはまだありますが、三田さんと同居している限り無理です。住む所を見付けて出て行くだけのお金がありませんし。  そして僕は三田さんのことが好きになりつつあります。毎日ちんちんを吸い合うのにも嫌な気持ちより気持ちよさの方が勝ってきています。  それからまた二人でちんちんを本格的に咥えあいました。二人ともなんども焦らし合っていたので、すぐにお互いの口の中に大量の精液が発射されました。  それからまた頭をそろえる格好でキングサイズベッドに横たわって激しいキスをしました。お互いの精液が混じり合って、生臭いような苦いような不思議な感覚です。  五分ぐらい激しくキスし合って、お互いの口の中だけでは治まらなくなった精液と唾液が口の周りにいっぱいこぼれています。 「おるけ、良かったで」 三田さんが満足げに言います。 僕も、 「気持ち良かったです」 と言いました。  それから三田さんは、 「おるけ、もう一度吸うてくれ」 と言いながら僕の頭を股間に押しつけました。まださっきの余韻で柔らかく膨らんでいるちんちんを僕は咥えて一生懸命に舐め回しました。するとだんだん三田さんのちんちんは硬くなってきました。  十分に硬くなった所で、三田さんは僕の口からちんちんを引っこ抜くと、僕を俯せにさせてさっきから開いたままの肛門に差し込んできました。三田さんは僕の中にゆっくりと入ってきて、 「ええで、ええで」 と言っています。  僕のお尻は三田さんに犯されてしまったのです。   少し三田さんが動くと、なんだか満たされたような感覚があります。でも、しばらくすると痛くなってきました。 「三田さん、痛いです」 と言うと、三田さんはベッドのキャビネットから20センチぐらいの長さのプラスチックの容器を取り出しました。  そして容器の先端の細いチューブ状になっている所からぬるぬるする液体を絞り出して僕のお尻に塗りました。これはローションというやつだと思いました。  それから三田さんはまた僕の肛門にちんちんを差し込んできました。今度は痛くないです。  なんだかお腹の中を三田さんのちんちんで掻き回されているんだと思うと、気持ち良くなってきました。  三田さんは僕のちんちんを右手で掴んで前後に動かしながら一緒に腰を振っています。 前も後ろも気持ち良くなってしまった僕は、思わず声が出てしまいました。 「あん、あん、三田さん、三田さん」 三田さんはその声でますます興奮したらしく、 激しく腰を振りました。同時に僕のちんちんも前後に擦っています。  僕はお尻の気持ちよさとちんちんの気持ちよさでまた射精してしまいました。するとすぐに、三田さんも僕の中で射精しました。僕のお尻の中で三田さんのちんちんが激しく震えていました。  それから二人でシャワーを浴びながらまたキスをしました。男二人が素っ裸でシャワーを浴びて激しいキスです。田舎の両親が知ったら腰を抜かすと思います。  三田さんはそのままの姿勢でキスを続けながら僕のちんちんを手で弄っています。また感じてしまいそうです。  それから三田さんは僕をバスタブに腰掛けさせると、またちんちんを咥えました。そうしながらもまた三田さんの指が僕の肛門に入ってきました。 「ああん」 と僕はまた声が出てしまいました。 三田さんのマンションのお風呂は広いので、三田さんはちんちんを咥えたまま僕を床に横たえて、また僕の顔に自分のちんちんを押し当ててきました。  僕は肛門に指を入れられたままちんちんを咥えられて、もう気持ち良くて仕方がありませんでした。それで、お返しに三田さんのちんちんを咥えました。三田さんのちんちんはもうすっかり回復していて、僕の口の中で激しく動いています。  三田さんは僕のちんちんを咥えたまま舌でカリの部分を刺激したり、強く吸ったりしています。僕はあっという間にいってしまいました。  いったあとの僕のちんちんを三田さんは尿道を下から擦るようにして精液を吸い取っています。ちゅうちゅう音がしています。そこで僕も三田さんをいかせようと激しく三田さんのちんちんを吸いました。 「ええで。おるけ。ええで」 と三田さんの声がします。  僕も三田さんの真似をして舌を絡めたり先っぽを舌先で押したり強く吸ったりしました。口の中で三田さんの亀頭が大きくなるのが分かります。  激しく頭を上下に振っていると、三田さんも僕の口の中に精液を発射しました。どくん、どくんとすごい勢いで三田さんの精液が口の中に入ってきます。  そしてやっぱりお互いの精液と唾液を含んだ口のままで激しいキスをしました。今朝起きてから二時間ぐらいの間にもう三回もしてしまいました。二人ともぜいぜい言いながらシャワーに打たれています。しばらくしてから、三田さんが言います。 「わい、おるけに会えて幸せや」  僕もなにか言わないといけない雰囲気なので、つい応えてしまいました。 「僕もです」  僕は本当にホモになってしまったんでしょうか? もう女の子とはつきあえないんでしょうか? 最近では女の子のグラビアと同じぐらい小太りの中年男性が気になるようになってしまいました。 僕はホモなんでしょうか? 三田さんと二人で暮らしていっていいんでしょうか?        わいのおるけ  三田や。  わい、今朝はおるけに起こされたんや。  朝妙に寒気がするおもて目を覚ましたら、おるけがわいの毛布を剥がしてわいの股間に顔を埋めとったんや。  妙にチンポが気持ちええ夢を見とるおもてたら、おるけがわいのボディにまた目が眩んでわいを犯そうしとったんやな。わいも気持ちええのんは嫌やないさかい、おるけに好きなだけチンポ吸わしたったんや。  そしたら案の定おるけはわいのチンポを咥えたまま体を半回転させてわいの顔にびんびんに勃起したチンポを押しつけて来おった。 そら、咥えてまうがな。目の前に可愛いチンポがあれば。しかもそのチンポはわいのおるけのチンポや。わい、テクニックを全部つこうておるけのチンポを吸うたった。  吸うてみたり、舌で優しゅう舐め回してみたり、尿道口を舌先でつついてみたりしたった。  おるけはよっぽど感じてもうたらしゅうて、わいのチンポから口を離すと、 「ああん」 言いおった。  寝込みを襲われて、先手を取られたかて、わい負けへんで。そのままおるけをいかしたろおもておるけのチンポを吸い続けたんや。おるけのチンポはもうはち切れそうになっとった。わいの口の中でや。  ところがや、おるけはわいの口からチンポを引っこ抜いてわいを俯せにさせたんや。そしてわいの後ろからケツの穴を舐め回し始めおったんや。  わい、感じたことのないええ気持ちで 「おるけー、そこはあかん」 言うてもうた。  しやけどそれでやめるようなおるけや無かった。おるけはわいのケツの穴に舌を差し込んできたんや。  わい、 「汚いさかいやめてくれ」 言うたんやけど、おるけはわいのケツの穴に舌を出し入れし始めたんや。わい、どうしてええか分からん程感じてもうて、 「おるけー。わいのおるけー」 叫んでもうた。  「三田さん、昨日一緒に食べたカレーの味がしますよ」 言うおるけにわい、恥ずかしゅうなって、全身の力が抜けてもうたわ。  それからおるけはどこに持ってたんかわからへんけど、ローションをわいのケツの穴に注入しおって、チンポを差し込んできたんや。 わい、もう興奮してもうて、おるけの名前を呼びっぱなしやった。  おるけは憎いことにわいのチンポを後ろから握って親指で先の方をくりくりしたり、強う握って激しく擦ったりし始めおった。 「ああん、ああん、おるけ、わい感じてまう、いってまうがなぁ」  わいは大きな声で叫んでもうたんや。そしたらおるけはわいのよがり声でますます興奮したらしゅうて、腰をぐいぐい振って、同時にチンポも激しゅう擦って、ふんふんいいながらわいを攻め続けたんや。  わい、後ろと前の攻めで どうにもならんほど感じてもうて、チンポとケツの穴同時にいってもうた。  おるけはわいがいってケツの穴をぎゅっと締めたんが効いたらしゅうて、わいの中に大量の精液を流し込んで果ておった。  しばらくは二人とも息が上がってしもうて、動けんようになってもうた。  二人の汗の混じった匂いがして、わい、トローンと夢見心地になってもうてた。おるけはわいの背中の上で重くなったままやった。わいの中にまだチンポを入れっぱなしでや。 「三田さん、初めて会ったときから好きでした」 おるけがやっと息を整えてそう言うてくれた。わいもなんか言わなあかん感じになって、 「わいもや」 て応えてもうてたんや、わい。  おるけがわいの体から出て行って、夢見心地のわいの耳にシャワーを使う音が聞こえてきた。  せや!わいもシャワー浴びなあかんわ。おるけが入っとるシャワーにわいも入れてもろて、わいが最初にしたんが、おるけのチンポを咥えることやった。確かにおるけの言うとおりやった。カレーの味がしたがな。  おるけと三田さん  白川です。おるけ事小出君をめぐる冗談はどんどんエスカレートしていきました。ある社員は、 「おるけ、わい、おはぎ作ってきたんや」 などと言っておるけをからかいますし、他のアルバイトは 「おるけ、わい今月無いんや」 「おるけ、今日はあかん。危ないんや」 「おるけ、外に出してくれー」 「産んでもええんか?」 「おるけ、わいのおるけ。初めておうた時から気になってたんや」 なんて事まで言って「僕たちのおるけと三田さん物語」を発展させていました。    しかし困ったのが、実際に三田さんから小出君に電話がかかってきて、「小出おるけ」と聞かれたときに笑いを堪えることでした。電話を受けた人間は、電話を保留状態にして「おるけ、彼から電話だぞ」 とか、 「おるけ、彼女のラブコールだぞ」 などと笑いながら小出君に電話を告げたものです。  こうやって僕たちは、おるけと三田さんの話を完全な冗談として口にしていました。     僕はおるけ  その日はとても寒かったです。  僕は夜10時まで電話営業をして、結局たいした成果も上げられずに三田さんのマンションに帰ろうと帰り支度を始めていました。 タイムカードを押して、自分の机があるフロアを出ようとした時です。電話が鳴って、それをいつも僕をしつこくからかっている白川君が取りました。 「はい、いますよ」と白川君が応えて、僕に目配せをします。そして、電話を保留にして、 「ハニーから電話だよ」 と言います。またか、と思いました。三田さんからの電話です。  「はい、小出です」 と僕は電話に出ました。すると、三田さんは酔っぱらった口調で僕にこう言いました。  「今六本木のクラブで飲んでるさかい、おまえも来い。Kゆうクラブや。タクシーの運転手にゆうたら分かるからこれから出てこんかい」    三田さんに逆らうわけにはいかないし、六本木のクラブだったら綺麗なお姉さんがいるなあと考えて僕はすぐに行きますと答えました。フロアを出てエレベーターで一階について、会社のビルを出ると、タクシーが走っている道までは少し歩かなきゃいけませんでした。   大通りに出てタクシーが走ってきたので手を挙げました。タクシーはウィンカーを付けて僕の目の前で止まりました。 「運転手さん、六本木のKというクラブまで行ってください」 と僕が言うと、運転手さんはルームミラー越しに僕を見て、なにか不思議そうな顔をしています。きっと高級クラブに僕みたいな小僧がタクシーで行くのが珍しいんだなと思いました。そして、運転手さんに 「今日は寒いですねえ」 と話しかけたんですが、運転手さんは 「うん。そうだね」 と答えるだけで話に乗ってこようとしません。   きっと客あしらいが下手なドライバーなんだと思って、後部座席で深く腰掛けてクルマがクラブに着くのを待ちました。窓から見る景色はクリスマス前で華やかです。一五分ほどで車は止まりました。  大きいネオンの看板が出ていて、Kというクラブだと分かりました。僕の期待通りにネオンは女の人の姿をしたものがあって、胸が躍りました。タクシー代は会社からもらっているチケットで払いました。  「会員制」と書かれた黒いドアを押して店に入ります。からんころーんという音がして新しい客が来たことを知らせる仕組みになっています。 「いらっしゃいまーせー」という声がしました。女の人の声でしたが、風邪でも引いているのか少し嗄れています。店の中は僕が想像していたよりずっと豪華でした。 客席、と呼んだ方がいいような席の並び方でお客さんが座って、前方のステージの方を見ています。ステージ上では、ビキニを着た女の人達が踊っています。 「おるけ。こっちやこっちや」  三田さんが僕に気付いて呼んでくれました。 三田さんはステージに一番近い席で、女の人を両方に座らせてショーを見ていました。どっちの女の人も綺麗で、僕はすっかり嬉しくなってしまいました。 「よう来たのう。おるけ」 と、三田さんは僕を見てほほえんでいます。そういう三田さんの声を聞いて、両隣の女の人達が、 「あらー、この子がおるけ君なのね」 「可愛いわ−。おるけちゃんって呼んでいい?」 と騒ぎました。僕は仕方なく、 「はい。僕がおるけです」 と答えました。  ここで僕は不思議なことに気がつきました。お店の女の人はみんな綺麗なんですが、どういう訳かみんながみんな風邪を引いているような声なのです。風邪がお店の中で流行っているのでしょうか?    三田さんが二人の女の人に合図すると、二人とも示し合わせていたかのように席を離れて、僕が座る場所を作ってくれました。一番前の席で僕と三田さんは並んでショーを見ることになりました。  三田さんは僕の肩を抱いて、僕のためにブランデーの水割りを作ってくれました。V.S.O.P.と書かれた瓶でした。 一口飲んでみると、とても飲みやすくて、水のように喉を流れていきます。これはすごくいいお酒なんだと思いました。高いんだろうなあとも思いました。    店の中の音楽が突然静かな音楽に変わって、ダンスショーは終わったみたいです。ビキニのダンサー達も舞台を降りてしまいました。僕は少し残念な気持ちになりました。するとそんな僕の気持ちを察したのか、三田さんがこう言います。 「おるけ。女がおった方がええんか?」 僕は三田さんとは特別な関係なので、素直にはいとも言えません。困っていると、三田さんが座席の後方のカウンターに向かって 「おい。一人二人来んかい」 と言いました。 すると、さっきの二人とは違った二人が 「はーい」 と言って僕と三田さんをはさむ格好で座りました。お姉さん達はそれぞれ、 「ひとみでーす」 「かおりでーす」 と言って僕に名刺を渡してくれました。三人掛けのソファに四人で座るので、体がくっついてしまいました。   僕は左側に座ったお姉さんの短いスカートから出ている足や、布越しに感じる太ももの感触にドキドキしました。  「三田さん、いつもありがとうございます」と言いながら二人の女の人は三田さんに挨拶しています。そして、僕のためにブランデーの水割りをもう一杯作ってくれました。  おつまみもチョコレートやチーズが出たんですが、どれも食べてみると僕が知っているチョコレートやチーズとは段違いにおいしいのです。すっかり嬉しくなって、僕はブランデーを次々と飲み干して、チョコとチーズをパクパクと食べました。  僕はブランデーとウーロン茶を交互に飲んでいたので、三十分ぐらいすると、トイレに行きたくなりました。それで、左の女の人に 「すみませんがトイレはどこですか」 と尋ねました。  女の人は立ち上がって、 「こっちですよ」 と言って僕を案内してくれました。− トイレでおしっこをしながら、僕はまた不思議なことに気がつきました。新しく来た女の人二人も風邪を引いているような声です。これは本格的にお店で風邪が流行っているんだと思いました。  トイレを出ると、トイレのドアの前で女の人がおしぼりを持っていて、僕に渡してくれました。こんなサービスをされたのは初めてで、僕はすっかり舞い上がってしまいました。 女の人と一緒にさっきの席に戻ると、なんと三田さんともう一人の女の人がキスしていました。  僕は一瞬頭に血が上りそうになりました。だって三田さんは僕とちんちんを吸い合う仲なんですから、他の人とキスしているのを見たくはなかったんです。僕がそんな気持ちでいると、三田さんはまた僕の心の中を覗いたみたいに、 「おるけ、その姉ちゃんとキスしたれ」 と言いました。僕はびっくりしました。初対面の綺麗な女の人にキス出来るのは嬉しいですが、三田さんが自らそれを言い出したことに驚いたのです。  おそるおそるとなりのお姉さんをみると、僕の顔を見てにっこり笑っています。これはキスしていいという意味なんでしょうか?  僕が迷っていると、驚いたことにお姉さんから僕に抱きついてきてキスしてくれました。それもディープキスです。  僕はお姉さんと体が密着しているので、胸の柔らかさも伝わってきています。勃起してしまいました。するとお姉さんは僕の膝の上に乗ってますます激しいキスをしてくれました。手が僕のちんちんの部分に当たっています。わざとなんでしょうか?  僕は覚悟を決めて、お姉さんのおっぱいを触ることにしました。酔っぱらったふりをすればいいと思ったのです。そしておそるおそるお姉さんのおっぱいに手を伸ばすと、お姉さんは僕の手を上から押さえて、触りやすいようにリードしてくれました。そして耳元でこう言うのです。 「おるけ君、今晩付き合ってもいいわよ」  僕はすっかり興奮して、 「いいんですか」 と答えることしかできませんでした。「今晩付き合う」というのが、エッチなことをするという意味だと思いました。だから僕は嬉しくなって、お姉さんの言うとおりにすることにしました。  お店が終わるのが深夜の二時だと言う事なので、それまでお店でお酒を飲んで待っていればいいと教えてくれました。  問題は三田さんでした。三田さんが僕が外泊するのを許してくれるか気になったのです。ましてやエッチなことをするのを認めてくれるのか。そこで僕は正直に三田さんに言いました。 「三田さん、今の女の人と、その、、、、してもいいんですか」 すると三田さんは、 「わいもいくさかいええんや」 と答えました。 三田さんはもう一人の女の人の肩を抱いています。 「こいつとわいがするさかい、見とってもええんやで」 と言うではないですか。僕は本当に驚いてしまいました。東京はやっぱり進んでるなあと思いました。  そうこうするうちに二時になりました。僕はもう気もそぞろで、お店が閉まるのを待ちかねて何度もトイレに行きました。  生まれて初めて女の人とエッチなことをするのですから、鼻血が出そうでした。さっき抱きつかれた時感じたおっぱいを思い切り触れるんだ、と思うと、ちんちんが勃起してきます。  トイレから戻ると、三田さんと二人の女の人が待っていました。女の人達は服を着替えて、コートを羽織っていました。それから僕たち四人は外に出て、タクシーに乗りました。 後ろの席に三田さんと女の人二人が乗って、僕は助手席です。三田さんと女の人達は、僕には分からない冗談を言ってきゃあきゃあ笑っています。三田さんに、 「これからどこへ行くんですか」 と聞くと、 「渋谷円山町や」 と返事がありました。渋谷に何があるんだろうと思いましたが、三田さん達は楽しそうに笑っているので、聞くことも出来ませんでした。  二十分ぐらいしてタクシーは止まりました。外に出て三田さんのあとをついていくと、驚いたことに通りが全てラブホテルです。そのラブホテル街を三田さんは慣れた感じで歩いて行きます。さっきの女の人、ひとみさんという人ですが、が、僕の腕をとってくっついてきました。いい気分です。  三田さんはあるラブホテルに勝手を知った様子で入っていきます。僕たちも後から入っていきました。  ラブホテルの中に入ると、入り口にパネルがあって、部屋を選べるようになっていました。三田さんは一番高い部屋を選んでボタンを押しました。鍵が出てきました。それを三田さんは僕に渡すと、エレベーターに向かって歩いて行きました。僕はひとみさんと腕を組んだままエレベーターに乗ってもう一人の、香織さんという女の人と四人で三階まで登りました。  鍵をみると三〇四と書いてあったので、僕は先にエレベーターを出て三〇四号室のドアを開けました。中に入るととても広い部屋だと言うことが分かりました。まず靴を脱ぐ所からして広いです。僕の後ろから三田さんとひとみさんと香織さんが入ってきました。  「おるけ、風呂の準備たのむで」 と言われたので、僕はお湯を溜めようと浴室に入ってびっくりしました。湯船がものすごく大きくて、大人四人が入れそうです。  浴室自体が大きくて四畳半ぐらいあります。ここにお湯を溜めるのは時間がかかりそうです。蛇口をひねってお湯を出すと、すごい勢いでお湯が溜まっていきます。これなら案外すぐにお湯がはれそうだと思いました。  浴室を出ると、僕はまたまたびっくりしてしまいました。ひとみさんと香織さんが下着姿になっていて、三田さんもパンツ一枚です。三田さんはそれこそ四畳半はありそうな大きなベッドに腰掛けて、香織さんとキスをしていましたし、ひとみさんは僕に寄ってきて僕の首に手を回して抱きついてくれました。僕はもうはち切れそうになりました。  僕の、女の人との初エッチは集団エッチなのかと思ってなんだか変な気持ちになりましたが、最近ずっと三田さんと咥え合っているのに比べればましだと思って嬉しくなりました。  ひとみさんは僕にキスして、僕のシャツを脱がそうとしています。僕はされるがままになって、気がついたらパンツ一枚になっていました。 「おるけ、お風呂の準備は出来たんか?」と三田さんに聞かれたので、僕はひとみさんと一緒に腕を組んだままお風呂を見に行きました。お湯はもうあふれそうになっていました。それで僕は、浴室から出て、三田さんに 「もう入れますよ」 と言いました。  それを聞いた三田さんは、 「よっしゃ」 と言うと、僕の手を取って浴室へ引っ張って行きました。  せっかく女の人がいるのに、また三田さんとお風呂に入るのかとがっかりしましたが、仕方がありません。浴室で裸になった僕と三田さんは一緒に湯船に入りました。今日は三田さんは僕を求めてきませんでした。すると三田さんは完全なホモじゃなくて女の人の方がやっぱりいいんだなと思って安心しました。体を洗って、また湯船であったまってからお風呂を出ました。  今度は女の人達がお風呂に入る番です。二人ともきゃっきゃっと笑いながらお風呂に入っています。僕はその姿を想像して、部屋にあったバスローブを着て、ちんちんが大きくなってしまいました。  三田さんは素っ裸でソファに座ってテレビを見ています。今度は最初に三田さんとホテルに行った時と違って普通のニュースです。 僕も酔いが覚めてきたので、ベッドに腰掛けてニュースを見ていました。すると女の人達、ひとみさんと香織さんがお風呂から出てきました。僕はもうワクワクして、ちんちんはますます大きくなる一方です。  僕とひとみさん、三田さんと香織さんが明かりを落とした部屋の大きなベッドで抱き合いました。僕はひとみさんにキスして、ひとみさんの着ているバスローブをはだけて、おっぱいを揉みまくりました。乳首を舐めると、ひとみさんは 「あん。あん」 と声をあげました。  それからひとみさんは僕のちんちんを咥えました。これです。これが待っていたことなのです。生まれて初めて女の人にちんちんを咥えてもらって、僕は嬉しくてたまりませんでした。  そこで僕もひとみさんのあそこを見たり舐めたりしたくなったので、ひとみさんのバスローブを脱がして、下の方へ頭を移動しました。  !変です!ひとみさんの股間には硬いものがありました。どこかでいつも見ているようなものです。そうです。これはちんちんです。 僕はすっかり混乱してしまいました。ひとみさんは女のくせにちんちんがある!  ひとみさんは 「早く咥えて」 と言うではありませんか。ここで僕は、ひとみさんがオカマさんだと言う事に気がつきました。ショックです。女の人とできると思っていたらオカマさんです。  Kというクラブの女の人達がみんな風邪を引いたみたいな声をしていたわけが分かりました。クラブはオカマさんの店だったのです。 ひとみさんが、 「早くう」 と言います。咥えてくれと言っているのです。 もう僕はちんちんを咥えるのには三田さんで慣れていたので、やけくそで咥えました。咥えながら咥えられました。  もう気持ちが良ければなんでもいいです。どうせ僕は三田さんと毎晩咥え合っているんです。ひとみさんは三田さんより上手でした。やけになって僕はひとみさんの肛門にちんちんを差し込みました。ものすごく気持ち良かったです。ひとみさんは最初から肛門にローションを入れていたようです。きっとお風呂で仕込んだんでしょう。  ふと隣をみると、三田さんと香織さんが咥え合っているのに気がつきました。やっぱり香織さんもオカマさんだったんですね。それを見て僕は 「負けるもんか」 という気分になってますます激しくひとみさんの肛門を犯しました。ふと気がつくと三田さんが香織さんに犯されていました。  そして二人はベッドの上を僕らの方へ近づいてきて、なんと三田さんは香織さんに犯されたままの状態で勃起したちんちんを僕の肛門に差し込んできたのです。  ホモとオカマの四重奏です。僕は三田さんのちんちんを肛門に入れたまま腰を振りまくりました。前からはひとみさんが、後ろからは三田さんがよがり声を上げています。僕は後ろから手を回してひとみさんのおっぱいを揉みました。女の人としているような気分になっていっぱい出してしまいました。    僕は本当に女の人と出来る日が来るんでしょうか?このまま三田さんと暮らしていたら、ずっと男かオカマさんとするしかありません。一九才で男に犯されて、オカマさんを犯して、どんな人生になるんでしょう。僕はこれからどうしたらいいんでしょう?    わいのおるけ  三田や。  おるけが最近元気がないさかい、わい、おるけを飲みに連れて行くことにしたんや。  六本木のKゆうクラブで女の子に囲まれて飲んどるときに思いついて会社に電話したらおるけがまだおった。 「タクシーで六本木のKゆうクラブに来んかい」 言うたら、おるけ、喜んで来たがな。  「おるけ、こないな店来るの初めてやろ」 ゆうたら、おるけはかちかちになって、 「はい。始めて来ました」 て答えおった。  どんどん飲ましたろおもて、カミュのV.S.O.P.オーダーして飲ませてやったんや。つまみもええもん頼んだったら、おるけ、喜んでもうて、どんどん飲んだがな。  店の女の子二人を付けたったらますます嬉しそうな顔になりおった。やっぱりおるけも完全なホモやのうて、女が好きな一九才の男の子やなおもたわ。  そこでわいは店の女の子で売りもやっとる子を二人付けて店が閉まったらラブホテルに行くように話付けたんや。  二時になって店じまいや。タクシーで円山町のラブホテルについたわ。  わいが一番高い部屋を頼んでおるけに鍵持たしてエレベーターで三階まで登ったわ。 「ひとみ、おまえおるけに付け」 てわいがゆうてたさかいにひとみはおるけの腕を取って先に部屋に入っていきおった。 「おるけ、風呂の準備しとってくれ」 てわいがゆうと、おるけは風呂に行ってお湯を出し始めたわい。  四人でソファに座ってお湯がたまるんを待ってても芸がないさかい、わい、おるけに 「ひとみと乳くりあってええで」 言うたったんや。  おるけは嬉しそうな顔になってひとみの乳を服の上から触り始めおった。ひとみがおるけに言うた。 「ベッドに行きましょう」  そしたらおるけが完全にチンポおっ立てて我慢でけんふうでひとみの手を取ってベッドに入っていきおったんや。  四畳半はあるベッドの上でおるけはひとみを押し倒して激しゅうキスし始めた。わい、それを見て、毎晩わいを襲うてるおるけとは違う男の様や思うた。  おるけはひとみを脱がすのに手間取ってる様子やったから、ひとみが自分から脱ぎ始めたんや。下着姿になったひとみを見ておるけは自分も脱ぎ始めおったんやけど、悔しいことにわいとする時よりチンポが大きゅうなってたんや。  おるけだけええ事さしとるんも癪やさかい、わいも香織と始めようとしたんや。おるけにはまだ負けへんで。  ところがや、わいと香織がベッドの上で素っ裸になって抱きおうてたら、おるけが急にこう言うんや。 「やっぱり僕は三田さんがいいです」 そしておるけはわいのチンポを吸うて、激しく舌で掻き回し始めおった。 「おるけ、ひとみよりわいがええんか?」 「はい、三田さんが好きです」 ゆうさかい、わい抵抗でけへんようになって、おるけのチンポを咥えてもうた。女二人はそっちのけや。一回おるけと終わってから、女二人には金を多めに渡して帰らせたんや。  わいとおるけは朝まで五回もしてもうた。アナルが痛いがな。  せやけど、おるけがわいのことそないに好きやったとは思わへんかった。  わい、幸せもんかもしれへんな。    おるけと三田さん  白川です。  おるけと三田さんは出社するのも一緒なら、帰るのも一緒になりました。最近では六本木の店で二人で飲んだりしているようです。  仲がいいのはいい事ですが、過剰に仲がいいのも不思議です。もしかしたら、と僕は思うのです。二人は本当に僕たちの冗談のような関係にあるんじゃないかと。まさか。まさかそんな事はないだろうと思うんですが。    ある雨の日、三田さんとおるけが相合い傘をさして歩いているのを見ました。また、三田さんからのおるけへの電話が以前より頻繁になっていて、おるけは電話口で、 「みーちゃん酷いなあ」 などと答えているのを耳にしました。  まさかね。まさか二人が本当に。考えただけで目眩がします。  でも、ある女子大生のアルバイトが言うには、エレベーターの前で待っていたら、ドアが開いて、三田さんとおるけが急に慌てた様子で離れたのを見たそうです。二人は何をしていたんでしょう。あまり考えたくないですが、まさかね。    僕はおるけ  今朝も三田さんと咥え合ってしまいました。  もう、必ず先に起きている三田さんが僕のちんちんを咥えて起こすのが習慣になってしまいました。  前の晩に咥え合って出してそのまま眠るので、睡眠は深いです。三田さんは僕のちんちんを咥えると離そうとしません。  そして、僕のちんちんが大きくなると半回転して僕の顔にちんちんを押し当てます。僕はすかさずそれを咥えるようになりました。人間、変われば変わるものです。この前まで女の子のことばっかり考えていたのに、今は三田さんに咥えられることを考えるようになってしまいました。  もう僕はホモなんですね。お店に行ってもオカマさんとするし、すっかりホモになってしまったんですね。もう女の子と付き合うなんて半ばあきらめました。三田さんのペットとして生きていくしかないようです。稼ぎが悪くても三田さんに好きな物を買ってもらえるし。もういいです。僕はホモのおるけです。    わいのおるけ  最近毎朝おるけがわいのチンポを咥えて起こしよるようになったんや。わい、気持ちいいさかい抵抗でけへん。  おるけが買うてくれた可愛いランジェリーを身につけて寝とるんやが、おるけはわいを起こさんように上手に脱がしよる。  おるけは前の晩に咥え合うてわいのアナルを犯してから寝よるさかい素っ裸や。そのままわいを朝になると虐めるんや。わい、最初は何すんねん思たけど、最近はおるけに攻められるんが楽しみになって来おったで。  おるけ、わいのおるけ。  憎いやっちゃ、そしてかわいやっちゃ。    おるけと三田さん  白川です。  どうやらおるけと三田さんは「特別な関係」にあるようです。というのも、昨日僕がトイレに入ろうとしたら、個室で怪しい声がしました。 「おるけ、わいのおるけ」 「みーちゃん、僕のみーちゃん」 という声でした。  おるけ事小出君と三田さんの声に間違いありません。僕は物音を立てないようにトイレから出て、別の階のトイレに行きました。  あれだけまさかと思っていたことがどうやら本当らしいのです。ショックでした。身近にホモが二人いて、三〇才以上の年の差を乗り越えて同棲している(もはや同居ではありません)事実の前には僕の常識は吹き飛んでしまいました。    この話は、もう30年も前のことです。Tジャーナルというインチキ投資顧問が跋扈していたバブルの始まりの頃の話です。  三田さんはもう八〇才になっているだろうし、おるけも五〇前です。 僕は高額すぎる給料を貯金しておいて大学に進学して今は普通のサラリーマンをやっています。去年営業の仕事で老人ホームに行ったことがあります。僕はSEなので、老人ホーム内の電子カルテを勧めにその豪華な老人ホームに行くことになったのです。  営業はうまく行って、システム設計のために老人ホーム内を見学するチャンスがありました。  各部屋を見て回って、何が必要かを見付ける仕事が始まりました。  介護士さん達が 「凄く仲のいい親子がいるから参考に見ていってください」 とおっしゃるので、ある個室を尋ねました。  ドアの横の壁には「三田」と書かれたプレートが差し込まれていました。  その時は気にしなかったのですが、ドアをノックして介護士さんと室内に入ると、ベッドの上で老人が50年代の男性にオムツを替えてもらっている所でした。寝ている老人はすっかり痩せていて、介護士さんに聞いた所では認知症が始まっているとのことでした。五〇年配の男は、オムツをてきぱきと片付けて、新しいオムツを穿かしていました。その横顔にどことなく見覚えがあるような気がしました。 「みーちゃん、きれいになって気持ちいい?」と男が老人に尋ねます。すると老人は、 「おるけ、ありがとう」と答えたのです。その瞬間に僕の記憶が蘇りました。 三田さんとおるけだ!間違いない。僕は確信しました。三田さんは僕を見てもなんの反応もなかったですが、これは仕方がないとしても、おるけ事小出君も僕のことが分からないようでした。  三〇年というのは長い時間です。お互いに様変わりして、分からなくとも仕方がありません。脇に立っていた介護士さんが、 「ねえ、本当に仲のいい親子さんでしょう?」 と僕に言います。僕は、 「本当ですね」 と答えるしかありませんでした。「親子」ということは、三田さんとおるけは養子縁組をしたのでしょう。ホモセクシュアルの人が結婚の替わりに養子縁組を組むというのを聞いたことがあります。  二人は愛し合っていたんだ。僕は何とも言えない感動で胸がいっぱいになりました。思わず落涙しそうになりました。その時、三田さんが小出君、いや、今は三田君ですが、おるけにこう言いました。 「おるけ、吸うてくれ」  そして三田さんがその言葉を発すると同時に胸に付けて心拍計が急にリズムを崩して行ったのです。  介護士さんが慌てて部屋を出て行きました。ほんの一分ぐらいで白衣を着た医師が聴診器とペンライトを持ってやってきました。  「息子さん、心臓マッサージをしてあげてください」とおるけに言いました。おるけは三田さんの心臓のあたりを強く何度も押し込みました。しかしもう脈拍は押している時しか戻ってきません。  医師もおるけに代わって一回だけ心臓マッサージをしましたが、肋骨の折れる音がしただけで、三田さんの心拍が戻ることはありませんでした。  医師はペンライトで三田さんの目を診て、 「ご臨終です。脳幹死でした」 と言いました。  おるけは、 「みーちゃん、みーちゃあん」 と三田さんの胸に顔を当てて泣いています。号泣です。  再び僕は落涙しそうになりました。この二人は三〇年間愛し合ってきたんだと思い、また、この奇跡的な現場に自分が居合わせたことにどうにも表現のしようがない感動を覚えたからです。  おるけはこれからどうやって生きていくんでしょう?三田さんのことだから経済的にはおるけに困らないだけのお金は残しているはずです。でももう四九才になったおるけは頼る人もいなくなって、同時に頼られる存在も無くして、どうやって生きて行くのかを考えると暗澹たる思いになりました。この三〇年の間にはおるけと三田さんの間にいろんなことがあったでしょう。その思い出に捕まって生きて行くには、五〇前というのはまだ若すぎます。  などと考えているうちに、ドアを開けて一人の青年、と言うよりむしろ少年といった方が良さそうな二十歳前ぐらいの男が姿を現しました。そして、三田さんが顔に白い布を被されているのを見て、 「父さん、僕間に合わなくてごめんね。おじいちゃんごめんね」 と言います。 ?父さん?おるけに息子がいるのでしょうか?ホモなのに? しかもおるけの若い頃とはちっとも似ていません。そうこうして事態を見ていると、青年は僕を弔問客だと勘違いしたらしく、僕に 「わざわざ来ていただいてありがとうございます。父のお知り合いの方ですか?」 と尋ねます。僕は何とも答えようがなかったので、 「病院関係者です。この度はご愁傷様でした」 と言う事しかできませんでした。  部屋を出て老人ホームの中庭で椅子に座って考えました。あの、おるけと全く似ていない青年がおるけの息子のはずはない。おるけの取り乱しかたからして、おるけは生涯を賭けて三田さんを愛していたはずだ。それにおるけはホモセクシュアルだ。すると答えは明らかだ。あの青年はおるけの若いツバメなのに違いない。老人ホームで寝たきりになった三田さんを世話しながら、おるけは寂しかったに違いないのだ。おるけは三田さんと一緒に暮らしながら株式投資顧問サギの手口を教わっていたはずだ。そして今、おるけは青年を見いだして可愛がっているに違いない。かつてのおるけ自身と三田さんのように。  この考えは全く僕の憶測ではありますが、当たらずとも遠からずだと思います。駐車場の自分の車へと向かいながら僕は自分の青春時代がとっくに終わっていたことに気がつきました。三田さん、幸せでしたね。おるけ、良かったな、最愛の人を見とれて。そして今からは若いツバメと咥え合う生活が待ってるんだな。おめでとう。おるけ。そして三田さん。